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研究開発 研究者・指導者の皆様へ

血清脂質の精度管理

健診時に行う効果的な保健指導技法の開発

心筋梗塞や脳卒中など循環器疾患とコレステロールなどの血中脂質には密接な関係があり、循環器疾患の予防対策には血中脂質の正確な測定が欠かせない。正確な測定のためには、測定のためのモノサシ(検査機器など)を厳密に管理すること、すなわち「脂質測定の標準化」が重要である。
米国CDC(疾病対策予防センター)では、1975年以来、脂質測定の標準化を進めている。WHOの要請もあり、CDCを中心として8カ国10施設が参加する脂質標準化ネットワーク(CRMLN)が活動しており、健康科学センターはこのうちの1施設である。(アジアでは、他に中国に1施設)
健康科学センターで使われている検査試薬や検査機器は、このネットワークによる認証を受けることによって、血中脂質が正確に測定されていることが国際的に保証されている。健康科学センターでは、一般に検査に使われる試薬類を検定し、他の検査機関での測定結果と健康科学センターでの検査結果を比較することで、検査機関の測定値が正確なものであるかどうかを常にチェックして、日本全国の検査機関の測定値が正確なものであることを認証している。
この「脂質測定の標準化」は国内での血清脂質の正確な測定に貢献している。また、国際的な評価を得るために学術誌に論文を投稿する場合でも脂質測定の標準化は必須である。当センターで認証された機関の測定値は、全国、他府県、海外のデータとも比較検討できることが保証されており、国民健康栄養調査などの国が実施する調査や各種臨床試験、疫学研究の精度を保証している。

脂質標準化の流れ(表)