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高血圧とは 血圧には、最大血圧と最小血圧があります。最大血圧とは心臓が収縮し、血液を送り出している状態の血圧、最小血圧とは心臓が拡張し、血液が心臓に戻ってきている状態の血圧です。この最大血圧、最小血圧が普通よりも高くなっている状態を、高血圧と言います。図に示したのは日本高血圧学会によって分類された血圧区分です(高血圧治療ガイドライン「JSH2009」)。これにより正常血圧、境界域高血圧、高血圧を区分します。高血圧は脳卒中、心臓病をひきおこす大きな原因となります。
血圧は
変化する
血圧はたえず変化しています。運動した時、精神的に緊張した時、寒い時には、高い値を示します。だから、一度血圧を測って、その値が高かったといっても、すぐに高血圧と決めるのは早計です。逆に低かったからといって安心は出来ません。定期的に血圧をはかり、いろいろな状態での血圧を知っていくことが大切です。
家では血圧は低いのに診察室では高いという事もしばしばあります。従って、高血圧は診察室での血圧・家庭で測定した血圧等の血圧測定時の状況も考慮に入れ定義されているものがあり、図に示しました。
家庭で血圧測定を行うときの手順を図に示しました。心臓や脳等の血管の病気は診察室での血圧より、家庭での血圧が強く関連を認めるとされており、家庭での正しい血圧測定はそれらの病気を予防するには大切です。
生活と血圧 高血圧の大部分は本態性高血圧といわれるもので、遺伝的な素因とかたよった生活習慣が原因となっております。生活習慣のかたよりとしては、食塩のとりすぎや、身体的・精神的過労などがあげられます。遺伝的な素因があっても、生活習慣をコントロールすることによって、高血圧の発症や悪化を防ぐことが出来ます。

高血圧治療ガイドライン(JSH2009)

分類 収縮期血圧   拡張期血圧
至血圧
<120
かつ
<80
正常血圧
<130
かつ
<85
正常高血圧
130 - 139
または
85 - 89
Ⅰ度高血
140 - 159
または
90 - 99
Ⅱ度高血
160 - 179
または
100 - 109
Ⅲ度高血
≧180
または
≧110
(孤立性)収縮期高血圧
≧140
かつ
<90
高血圧治療ガイドライン 2009

高血圧診断基準は診察室血圧・家庭血圧・24時間自由行動下血圧により異なる。

分類 収縮期血圧   拡張期血圧
診察室血圧
≧140
または
≧90
家庭血圧
≧135
または
≧85
24時間自由行動下血圧
≧130
または
≧80

※家庭血圧の正常血圧基準は、125/80mmHg未満

高血圧治療ガイドライン 2009

家庭血圧の測定方法

1,測定時条件 朝: 起床後1時間以内 晩: 就床前
(必須条件) 排尿後
朝の服薬前
朝食前
座位1~2分安静後
座位1~2分安静後
(選択条件) a) 医師の指示により 夕食前. 夕の服薬前. 入浴前. 飲酒前など。
  b) その他適宜 自覚症状出現時. 休日昼間など
2,測定回数 1機会1回以上 (あまり頻度を多く行ってはいけない)
3,測定時間 できるだけ長期間
4,記録 すべて測定値を記録

※注1: 測定値に一喜一憂する必要はない。

※注2: 測定値に基づき勝手に降圧薬を変更してはいけない。

高血圧治療ガイドライン 2009

生活上の注意と血圧の変化高血圧は脳卒中の最も大きな原因です。また、心臓や全身の血管の病気にとっても重大な原因の1つです。高血圧の悪化を防ぐためには、日常生活の注意を守ることが大切です。注意をした人はしなかった人と比べて、血圧の下がった人の割合も高くなっています。血圧を定期的に測り自分の血圧を知っておきましょう。また、血圧だけでなく血圧以外の危険因子(喫煙、糖尿病、糖質異常症、肥満、慢性腎臓病、高齢、心臓血管病の家族歴など)や高血圧性臓器障害、心血管病の有無などの評価が大切です。これらの危険因子の有無により血圧管理の必要な程度や降圧目標が異なります。
「血圧とは」参照)

降圧目標

若年者・中年者 130/85mmHg未満
高齢者 140/90mmHg未満
糖尿病患者
CKD(慢性腎臓病)患者
心筋梗塞患者
130/80mmHg未満
脳血管障害患者 140/90mmHg未満
高血圧治療ガイドライン 2009

1.日常生活の注意
    ストレスを避ける
  • ■ 気持ちをゆったり
  • ■ 仕事の合間に気分転換
  • ■ 夜ふかしをしない
    深酒・タバコを避ける
  • ■ 酒は1日1合以内(2合以上の人は、飲まない人に比べ高血圧者の割合が3~4倍)(「節酒について」参照)
  • ■ タバコは吸わない(高血圧でタバコを吸う人は、正常血圧でタバコを吸わない人に比べ心筋梗塞になる率が約10倍(「たばこについて」参照)
    急激な温度変化を避ける
  • ■ 冬の外出には、マフラー・帽子・手袋で保温を
  • ■ 冬の洗面や炊事にはお湯を
  • ■ 洗い場・脱衣場を暖めて
    重労働を避ける
  • ■ 重い物は、分けて運ぶ、台車に乗せて運ぶ
  • ■ 過激な運動を避け、速歩程度の運動を
    食生活に気をつける
  • ■ 塩分は1日10g未満に(現在の大阪の人は11~12g)(「塩分をひかえましょう」参照)
  • ■ 1日3食、いろんな食品を
  • ■ 野菜、海草、水分で便通を整える

2.治療が必要と言われた方へ
    ストレスを避ける
  • ■ 血圧の治療は血圧だけではなく他の心臓血管病危険因子の治療も一緒に必要になることが多く、主治医との相談のもと、きちんと治療を続ける必要があります。
  • ■ 主治医の指示のもとにきちんと治療を続けましょう。
  • ■ 自分の判断で薬の量を加減したりやめたりするとかえって悪化することがあります。
  • ■ きちんと治療を続けた人は経過良好です。