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指導者養成

当センターでの検査風景

ドックなどで実施される健診を写真を基に解説します。

内臓脂肪測定

生活習慣病の多くは肥満と関係しています。
肥満といえば、厚い皮下脂肪を想像してしまいますが、内臓脂肪(消化管や肝臓などの周囲の脂肪組織)の方がより密接に生活習慣病と関係していることが分っています。
皮下脂肪と内臓脂肪は構造的には同じ脂肪組織ですが、内臓脂肪の方が、さまざまな生理的活性物質をより活発に作り出すのです。その結果として、インスリン抵抗性を高め糖尿病になりやすくなったり、動脈硬化が進みやすくなったりするとされています。
一方、継続的な減量では、内臓脂肪から減少するのが特徴とされていますし、体重増加の場合でも多くは内臓脂肪から上昇するのが通常です。つまり、内臓脂肪は悪玉ですが、対処が比較的可能な脂肪組織と言えるでしょう。
内臓脂肪の量は腹囲でおおよその推定が可能で、男性で85cm以上、女性で90cm以上では内臓脂肪量が多いとされています。しかし、CTスキャンを用いて腹部の断面像を撮影しないと正確には判断できません。そのため、大阪府立健康科学センターではCTスキャンを用いて内臓脂肪の測定を行っています。

★下の写真は、当センターで内臓脂肪の測定を行なっている様子です。

内臓脂肪の測定を行なっている様子

上記のような状態で、お臍(へそ)の周囲の断面像を撮影し脂肪の量を計測するのです。

★下の写真は、実際に内臓脂肪の測定を行った結果です。

内臓脂肪の測定を行なっている様子

Aの写真とBの写真は別人ですが、内臓脂肪の量が異なるのが分ります。実はこの二人の腹囲はほぼ同じです。つまり、お腹周りだけでは、残念ながら内臓脂肪の量が正確には分からないことが理解できます。

次に内臓脂肪の多い方は、どうしたらよいのでしょう。

内臓脂肪はお腹にあるので、腹筋運動でしょうか? 腹筋運動も悪くありませんが、直接、内臓脂肪を減らす効果はありません。内臓脂肪を減らすには、有酸素運動が有効です。有酸素運動で脂肪を減らすには20-30分以上運動を持続しないといけないというのは誤りで、短い持続時間でも脂肪燃焼が実際には起きています。短い時間でも分割して有酸素運動を行うのが良いのです。まずは、誰でもできる有酸素運動、“歩くこと”を推奨します。また、内臓脂肪の多い人は殆どが摂取エネルギー過剰状態です。運動も必要ですが、食生活の改善も同時に行わなければいけません。