

ドックなどで実施される健診を写真を基に解説します。

下の写真は、当センターで眼底撮影を行なっている様子です。
眼底検査は、目の奥の網膜や網膜の血管の状態を調べる検査です。
人間の体で、直接血管を観察できるのは、目の網膜だけです。撮影時、少しまぶしいですが、痛みはありません。
正常の眼底写真は図1のようになっています。
乳頭とよばれる丸い形をした部分から、神経や血管が出て、網膜の周辺にまで分布しています。
また、黄斑とよばれる黒っぽい部分は、視神経が密集しており、視力に影響する非常に重要な部分です。
健康科学センターでは眼底検査を行って、網膜の血管の動脈硬化や出血の有無などを主に見ています。
図1.正常眼底

図2.高血圧性眼底

上の写真の眼底は、動脈が少し細くなっています。
これは、高血圧によって、血管が痛んでいる所見です。また矢印の部分には出血も認めます。
普段から高血圧を指摘されている方は要注意です。
図3.糖尿病性眼底

上の写真には小さな出血が多数見られます(矢印の部分)。
これは糖尿病による眼底変化です。長期に高血糖が持続すると全身の血管に障害が生じます。
その結果、眼底の毛細血管に異常がおこり、血管が脆くなって出血するのです。
このような所見は糖尿病の治療に加えて、早期の眼科受診が必要です。
図4.中心静脈枝血栓症

眼底の一部分が、真っ赤に出血しています。これは、眼底の中心静脈枝血栓症と呼ばれる疾患です。
場所によっては本人に自覚症状はありませんが、血栓溶解療法やレーザー治療が必要な疾患です。
これも、高血圧、動脈硬化などが原因になるとされています。