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指導者養成

当センターでの検査風景

ドックなどで実施される健診を写真を基に解説します。

血液マイクロレオロジー検査

血液マイクロレオロジー検査は、血液流動性測定装置(MC-FAN)による目で見る血液検査です。
毛細血管の幅に近い数千本の細い流路に血液を流し込み、その通過時間を計測して血液自身の流れやすさを調べます。
この検査の最大の特長は、血液が流路を通過する前後の様子を実際に見られることです。
顕微鏡カメラにより、薄赤色の赤血球の流れをバックに、白血球が狭い流路を変形して通過する様子や、血小板が次々に固まっていく様子などがリアルに映し出される様子を受診者自身の目で確かめることができます。

★下の写真は、当センターで血液マイクロレオロジー検査を行う装置です。

血液マイクロレオロジー検査装置のイメージ

以下は顕微鏡カメラによる毛細血管モデルの流路の画像です。
ヒトの血液は、通常40秒台前半で通過し、
女性の方が男性より平均で2秒ほど早い傾向があります。

注…これは、大阪府立健康科学センターでの基準です。
使用している血液流動性測定装置の型式、流路のタイプ、採血および測定の方法によって基準は異なります。

【血液流動性の良い例】
【血液流動性の悪い例】
血液流動性の良い例
血液流動性の悪い例
血液が滞りなくサラサラと流れています。
薄赤い筋のように見えるのは、血液の半分近い容積を占める赤血球です。
赤血球は毛細血管モデルの流路の幅より大きいのですが、細長く変形してスルスルと流路を通過していきます。血液流動性が良い場合、流れが速いので、赤血球の形は見えません。
一方、赤血球より大きな白血球は、数は少ないのですが、赤血球よりもゆっくり流れ、時々流路の前庭に数個へばり付いたりするため、目で見ることができます。
画像上サラサラと流れている場合、多くは血液通過時間50秒未満となります。血液通過時間は、単に早ければ良いというものではありません。中には、貧血による薄い血液のせいで通過時間が早くなっている場合もありえます。
血小板が凝集して血栓状になったり、白血球がへばり付いたりして、流路が次々閉塞する、いわゆるドロドロ血の状態です。
流れが遅くなってくると、赤血球1個1個の形まで見られるようになります。
このような場合、多くは血液通過時間50秒以上になります。注意していただきたいのは、これは体の外に出した血液を人工の流路に流した結果であって、体の中でこのような状態が起きていることを表しているものではありません。
正常な血管の中では、血液が簡単に固まらないような仕組みになっていますので、この検査結果は、あくまで血液自身の流れやすさの目安と考えてください。

大阪府立健康科学センターでは、
これまで1,000人以上の人について、この検査を行ってきました。
その結果、以下のようなことがわかりました。

血液通過時間が遅くなりやすいタイプ

1,血液成分との関連

  • ●ヘモグロビン値が高い(貧血と逆で血液が濃い人)
  • ●血小板凝集能が亢進している(血小板が固まりやすい)
  • ●フィブリノーゲン値が高い(血液の粘度に関連した成分)

2,疾患等との関連

  • ●メタボリックシンドローム
  • ●肥満
  • ●糖尿病
  • ●高コレステロール血症

大阪府立健康科学センターでは、この検査単独で結果を解釈するのではなく、
他の検査や生活習慣の聞き取り調査を組み合わせて、総合的な眼でみて判断しています。

「MC-FAN検査結果」(印刷物)見本

MC-FAN検査結果のイメージ